「俳句でつながる」博物館  ~季節の雰囲気が伝わる俳句をつくろう~

静岡県静岡市立美和小学校

画面イメージ

○こんな実践
俳句づくりにおいて、他校からのアドバイスによるブラッシュアップをコラボノートで実現した。ただ作品をよりよくするだけでなく、ネット上での付き合い方も学んでいることが読み取れる。
○注目ポイント
どんな作品づくりに対しても相互評価は大切な学習活動である。しかし、口頭でのやりとり、付箋等を活用したアナログのやりとりでは、個人内でのブラッシュアップには役立つが、学級全体での学びへと発展しない。ここで活躍するのがコラボノートである。一人ひとりの作品に対するコメントも全員がみられるため、少人数の学級では、多様な視点の広がりもみられ、よりよい作品づくりへ展開できる。
学校 静岡県静岡市立美和小学校
実践学年組 小学校 五年一組
先生 望月 貴子 先生
教科 国語
実践の目的
  • 小学校5年生9名が国語の授業で「季節の雰囲気が伝わる俳句」を作成し、多くの人たち(他小学校40名・中学校26名 計66名)からアドバイスや感想を受け、それをもとに作品を推敲し、より季節の雰囲気が伝わる作品に仕上げる。
実践のポイント・工夫
  • 普段はクラスの友だち8名からの感想やアドバイスしか受けることができない子どもたちが、多くの人たちと交流することができ、協力してくれた人へ向けて作り上げた作品を発信するという相手意識・目的意識を持って活動することができました。
  • 平成34年度より全面実施となる静岡型小中一貫教育におけるICT活用を推進する実践となります。
実践内容 「もっと多くの人にアドバイスや感想が聞けたら子どもたちの取り組み方も変わるのでは・・・」という思いからスタートしました。その気持ちは子どもたち自身も持っていたようです。

美和小の5年生は9人と人数が少ないため、授業内で自分が作った作品に対して感想やアドバイスをもらいたくても限りがあります。そんな思いに応えるため小中一貫教育グループ校の安倍口小の5年生40人がICTを使って協力することになりました。それだけでなく、美和中の3年生26人も協力してくれることになり、合計66人の児童・生徒が9人の作った俳句の作品にアドバイスを贈るという学習になりました。推敲した俳句は時間のある時にみていただけるように、コラボノートにアップし、どこをどんな風に推敲したか、コメントも書きました。

この授業の中で、俳句についての学習はもちろん、インターネットを使って交流(アドバイス)する時には、相手の気持ちを考えてやりとりすることが大切であることや、学校を越えて様々な人とつながることの良さも学ぶことができました。

コラボノートを使用してよかった点
  • 小中一貫教育グループ校間で交流活動を進めていく上で、リアルタイムでも、時間を合わせなくても交流を行うことができるため、無理なく実施することができました。
  • 子ども自身に「対面しない相手を意識した発信」を意識させながら活動することで、実践的な情報モラル教育も合わせて行うことができました。