「子ども予報士」博物館 ~気象予報士になろう~

東京都渋谷区立代々木山谷小学校

○こんな実践
天気の観察活動をリアルタイムで考察まで可能とした。コラボノートで実際の映像と気象情報を記録していくことで、明日の天気を予想する根拠を可視化できる学習活動となった。
○注目ポイント
観察において、考察が重要である。しかし、実験そしてそれを記録することに時間がかかり、考察までたどり着かなかったり、または時間が短かったりする。この実践の観察シートでは、観察と同時に記録ができあがり、それが根拠となって考察へとつながる。理科の学習で本来必要である考察を充実させることのできるしかけとなっている。子どもたちに自らの考えや意見をつくり出す活動では、この観察シートを参考にアレンジしていくとよい。
学校 東京都渋谷区立代々木山谷小学校
実践学年組 小学校 五年生
先生 細川 卓郎 先生
教科 理科
実践の目的
  • 気象情報や観察記録をもとに、翌日の天気を予想する。
  • 友達の予想と比較・検討することで、自分の予想の精度を高める。
実践のポイント・工夫
  • タブレット端末で持ち帰り学習をし、土日を含む1週間の天気の変化をコラボノ
    ート上に記録できるようにした点。
  • コラボノートを活用し、天気の継続記録や指導者による助言、友達の記録の参照を紙ベースの教材よりも効果的に行えるようした点。
  • Webサイトの資料のリンクを貼る際、翌日の天気予報が掲載されているトップページを避けて、雲画像やアメダス等の関連した気象情報だけを抜粋することで、翌日の天気の予想に興味と必然性をもたせた点。
実践内容
    この単元では、毎日の雲の様子を観察し、Webサイトの気象情報と併せて参考にすることで次の日の天気を予測します。コラボノートを活用する前は、雲の様子をデジタルカメラで撮影し、印刷してノートに貼り付けて・・・という活動を1週間続けてきました。カメラのデータをパソコンに取り込み、毎日印刷・配付するのは大変煩雑でした。コラボノートで精度の高い記録を取ることで、グループ内での話し合いの根拠として活用でき、だんだんと予想の精度が高まっていきました。
コラボノートを使用してよかった点
    コラボノートで観察シートを作成することで、タブレットのカメラで撮影した画像をそのまま取り込むこともできるようになりました。アドバイスふせんや気象サイトのリンクを活用していくことで、授業者が適宜確認しながら学習が進められ、予想の精度を上げることができました。任意のページをリンクすることで、見せたい気象情報だけ調べさせることもでき、学習を円滑に進めることができました。