「指導と評価の一体化」博物館 ~進捗がわかる!デジタル理科自由研究シート~

東京都渋谷区立代々木山谷小学校

○こんな実践
長期休み中の自由研究は、完成されたものの提出で終わってしまい、その過程がなかなかみられない。コラボノートによりその過程が可視化でき、指導と評価の一体化が可能となった。
○注目ポイント
ネットワーク上にコンテンツがあるということは、いつでもだれでもどこででもみられるという状況が生まれることである。つまり、自分が行っている学習活動の状況を常に他者がみることができ、アドバイスや評価を得ることができるため、よりよい研究、作品づくりが可能となる。作品づくりにおいて、今まではその完成版でしか評価されなかったものが、その過程からかかわることができ、リアルタイムな指導と評価が可能となる。
学校 東京都渋谷区立代々木山谷小学校
実践学年組 五年一組・二組
先生 細川 卓郎 先生
教科 理科(夏休みの自由研究)
実践の目的
  • 児童が研究の進め方やアイディアについて参照する。
  • 指導者が児童の研究経過を把握し、方向性について助言することができる。
  • 児童がお互いの作品について知り、参考にしたり評価し合ったりする。
実践のポイント・工夫
  • 普1人1枚の実験レポート用のページを作り、お互いにいつでも見合えるようにした点。
  • コメント機能でお互いの研究について評価することができるようにした点。
  • 初めに作成例や実験の流れについて記載したページを作り、児童が自主的に実験を進められるようにした点。
  • アドバイスふせんで指導者が実験の方向性について適宜助言した点。
実践内容
    毎年、夏休みの宿題を児童に出していますが、夏休み明けに提出される作品の中には、研究の流れが途中で大きく変わってしまうものも多くあります。そこで、アドバイスふせんを活用して適宜指導者の助言を入れられるようにしました。テーマに悩む児童には参考資料となるページをリンクに貼り付けました。
    実験の様子はタブレット端末のカメラ機能で撮った写真を載せたり、表にまとめたりするなど、コラボノートの機能を活用してまとめさせました。
コラボノートを使用してよかった点
    お互いのページを敢えて見合えるようにすることで、刺激を受けて実験方法を変更したり、評価し合ったりする姿も見られました。
    条件制御やデータの算出方法について、夏休み中に指導者から何度か助言をすることで、確実に実験結果が出るようになりました。