「考え“見える化” 」博物館 相手の立場に立って考えてみよう

香川県高松市立東植田小学校

画面イメージ

○こんな実践
道徳の学習において、コラボノートを活用することで互いの考えや思いを共有することができ、それが可視化されることによって「対話」の授業に取り組んだ実践である。互いに比較したり、関連付けたりして根拠のある話し合い活動できるようになった。
○注目ポイント
道徳の学習において、より充実した話し合い活動へと変化させるためには、自らの考えや思いをいかに表現し、共有するのかが課題である。本実践はそれらを見事にやり遂げている。自らの考えを帯グラフで表現させることで言葉で表現することが難しい感情を試行錯誤しながら伝えることができ、さらにそれが共有されていることで、比較したり、関連付けたりすることが容易となって根拠のある話し合い活動ができるようになる。
学校 香川県高松市立東植田小学校
実践学年組 5年
先生 窪田 啓伸 先生
教科 道徳
実践の目的
  • 「謙虚な心で相手の立場を尊重して考える」という「寛容」の心について理解を深めることができる。
  • 自己の考えをタブレットに表現することを通して、互いの考えを共有・比較することができる。
実践のポイント・工夫
  • 他者との対話である「友達対話」や、自分との対話である「自分対話」を通して、他者理解や価値理解を深めていけるような学習過程を創造する。
  • タブレットとの持つ「可視性」、「共有性」、「可変性」といったよさを生かし、友達と交流しながら自分の考えを深めていけるような学習を組織する。
実践内容
    1.えり子とよし子の日記のうち一方を読む(8名のうち、4名ずつ異なる人物の日記を配布して読ませる)。
    2.何が原因で2人は喧嘩になったか考える。
    3.もう一人の日記を読んで課題を捉える。
    4.何が問題だったのか考え、自分の考えを短冊用紙に書く。
    5.この時点での自分の考えをタブレットの「心の帯グラフ」に表現する。
    6.友達と対話する「友達対話」(「心の帯グラフ」に表現された相手の考えを確認してから対話するように助言する)。
    7.全体で交流する。
    8.言動の背景にある気持ちを考える。
    9.寛容について話し合う。
    10.再度「心の帯グラフ」に表現することで、自己の変容を認識できるようにする。
    11.今後の自分の言動を考える「自分対話」。
コラボノートを使用してよかった点
  • 問題となる2人の言動について全員の認識を可視化できた。
  • 自己の考えをタブレットに表現することを通して、互いの考えを共有・比較することができた。
  • 「寛容」の心について理解を深めることができた。
指導案 「考え”見える化”」博物館 (PDF:2.687KB)