「マルチリアルタイム博物館」 現地情報を活用した、修学旅行班別行動の実行と配信サービスへの試み

千葉県柏市立手賀中学校

画面イメージ

○こんな実践
修学旅行のグループ活動において、コラボノート上で行動計画を共有し、当日は違う場所にいるグループ間でのやりとりをオンラインで行い、さらにその様子を学校にいる他学年、保護者も閲覧できるようにした実践。
○注目ポイント
校外学習等において、グループごとに違う場所で活動するケースでは、活動が終わってからの情報共有やふりかえりをするとき、その様子や気付いたことの臨場感が少なく、学びを伝えにくい。しかし、本実践のようにコラボノートを活用することで、情報が常にやり取りされている状態であるため、ふりかえりの時間をわざわざつくらなくてもリアルタイムで問題解決や課題発見ができ、互いの学びが促進される。
学校 千葉県柏市立手賀中学校
実践学年組 3年1組
先生 大橋 紳一郎 先生
教科 総合的な学習の時間
実践の目的
    事前に立てた行動計画を土台にしながら、現地の情報を共有し、修正しながらより良い工程をつくりあげ、情報活用能力を育成する。また、様子を他学年に提供することで、学年間の情報交換に役立てる。
実践のポイント・工夫
  • 事前の行動計画を土台に、他の班と情報を共有して当日の見学先の状況を知り、臨機応変に修正を加えさせた。情報交換を行わせることで、情報を得る、発信する、という意識を持たせ、興味関心が高まるようにした。
  • 学校に残っている他学年も学校でコラボノートを閲覧できるようにしたので、早い段階から関心を高め、「リアル感」を持たせた。
  • 試験的に保護者も閲覧できるようにした。
  • 短期間で修学旅行のまとめができる。(新聞作り)
実践内容
  • 事前計画づくり(PCの活用)
  • 京都の地域学習(2時間程度)
  • コラボノート活用の練習
  • 班別行動の様子(生徒のコラボノートへの書き込み)を学校や家庭でも閲覧することができるようにしたので、今までは修学旅行の課程が終了しないと得られなかった旅の様子が中継されているようなリアル感を持って見ることができた。
コラボノートを使用してよかった点
  • 班別行動で別々な動きをしていても、コラボノートでのやり取りで、学級としての一体感が生まれていた。また、今の情報が入手できることで、知らない土地での行動をサポートしあうことができた。
  • 当日の行動記録からまとめの新聞作成が行えたので無駄な時間がなかった。
  • 自分たちで考えて、情報を発信し交換することで、生徒達の意欲が高まった。
  • 国語の授業で『修学旅行で一句』詠んだものを、急遽まとめに入れることにしたのだが、簡単に追加できたのもデジタルの良いところ
単元略案 マルチリアルタイム博物館(PDF:175KB)