「リモート学級指導博物館」 学級日誌による遠隔地からの学級指導(学級経営)

香川県善通寺市立竜川小学校

画面イメージ

○こんな実践
学級担任が不在の状況でのコラボノートを活用した学級指導実践。「学級日誌」のテンプレートを作成し、担任は遠隔地にいながら日直がつくる「学級日誌」を通して児童と相互のやりとりができ、学級力を高める行動を促すことができた。
○注目ポイント
コラボノートで綴る「学級日誌」は、日直のルーチンワークの一つとして組み込むことができる。学級担任が不在時のみならず毎日活用することで日々の様子の記録だけでなく、子どもたち自らのふりかえりに活用して自らの成長を可視化するものでもあり、また保護者へ閲覧許可をすることで子どもたちの学校での姿の具体がみられ、学校と保護者が共に子どもを育むためのツールとなり得る。
学校 香川県善通寺市竜川小学校
実践学年組 6年西組
先生 竹内 泰大 先生
教科 学級活動から道徳につなぐ
実践の目的
    学級担任が出張で1週間学級を不在にした際の、児童を中心とした学級自治の安定と、児童の自律心や自浄力の向上。
実践のポイント・工夫
    「学級日誌」のテンプレートを活用して、児童と遠隔地に出張中の担任が相互に書き込み、学級の様子を伝えたり児童の行動を称賛して価値付けたりする。それにより、児童に規範的な行動や自律した行動の大切さに気付かせて、担任不在時における学級力を高める考え方や活動を促すことを狙った。
実践内容
    日直の児童が1単位時間毎に、各教科で学習したことや感想を書き込む。感想欄には、学習の内容や態度に関することを書かせた。また、1日の最後には、その日全体の感想や頑張っていた友だちの様子を写真と共に紹介させた。一方で担任は、称賛の言葉を適宜書き込んだり、1日を通した子どもたちへの思いや生活に関わる指導事項を記入したりした。
    日直は、朝の会や帰りの会、休み時間や給食の時間等を活用して、「学級日誌」を大型テレビやプロジェクタでミラーリングして内容を紹介した。
コラボノートを使用してよかった点
    香川県と茨城県という離れた地にいながら、学級の児童と担任が会話をするかのようにやり取りをすることができた。児童は、担任と互いに書き込んだ内容を学級全員で読むことで、自分たちのよいところに気付いたり、成長を実感することができたりした。